日々、訪問看護

40代訪問看護師(非常勤)です。仕事のことを中心につらつらと書いています。

寒くても、雨でも、訪問看護。

寒くなってきましたね。

とうとうダウンを着てしまいました。

パソコンの調子が悪くて…。久しぶりのブログです。

 

寒い日や雨の日の訪問はつらい…。移動を快適にするアイテムを揃えましょう

 

訪問看護をしていて、一番憂鬱なのが天気のこと。

私は毎日天気予報をチェックしています。

 

『体力』も訪問看護師には必要な能力です 

都内では、移動に原付や自転車を使っているステーションが多いのではないでしょうか。

私が勤務するステーションも例にもれず、移動は自転車です。

今は電動なので快適ですが、以前のステーションは電動ですらなく…。坂道は泣きそうでした。

 

春や秋は日差しが暖かくて、風を受けながら自転車で街を走るのはとても気持ちが良いです。

でも、当然ですが夏や冬にも訪問はあります。

大げさではなく、自身の体調管理や精神面の安定と同じくらい『移動に耐えられる体力があるか』は訪問看護師に必要な能力だと思います。

 

訪問看護を始めたばかりの頃、

「最後の仕事として訪問看護がしたい。」

と言って面接にいらした方がいました。

確か、当時で60代後半の方だったと思います。

その時ネックになったのが『移動』でした。

都心で周囲はビルだらけ。

ビル風が吹き、アスファルトの照り返しが強く、人も多い。

自転車での移動は大丈夫なのかという話になり、結局その方がその訪問看護ステーションで働くことはありませんでした。

 

暑い・寒い・雨の移動を少しでも快適にするアイテム

そして、移動をよりつらくするのが暑さと寒さ、そして雨、雪です。

気持ちの良いはずの秋も、今年は台風ばかりでしたね。

私は、つらい移動が少しでも快適になるように自分なりに工夫したり、他のスタッフと情報交換したりしています。

少しご紹介しますね。

 

冬はユニクロが大活躍

冬場の一番人気はユニクロヒートテックシリーズですね。

これまでに働いたどのステーションにも愛用者がいました。

ただ、寒いからとインナーを多く着込んでしまうと、ケア中に汗をかいてしまうことがあります。

訪問看護では看護師がリハビリをすることもありますし、褥瘡処置や排痰ケアで体を動かすことも多いです。

インナーは控えめにして、アウターやカイロで調節するのがオススメです。

また、私はアトピー体質なのでヒートテックを直接着てしまうと痒くなることがあります。

ですので、インナーは綿素材にして、カーディガンや袖なしのダウンなどを重ねるようにしています。

 

レインウェアとソックスは少し奮発 

自転車での訪問ですから、雨の日はレインウェアが必須です。

レインウェアはステーションから支給されているところもあるでしょう。

私が勤務するステーションでも、レインウェアはいくつか常備されていますが、防寒・防風対策をしたいスタッフは自前のレインウェアを使用しています。

私も自前で購入したノースフェイスのレインウェアを使っています。

購入した時は高いなぁと思いましたが、もう十分元は取れました。

安いレインウェアは濡れると体に張り付いたような感じになって余計に寒さが増すのですが、さすがはノースフェイス。

お高いだけあって、張り付き感を感じません。

 

忘れられがちなアイテムですが、訪問看護師にとってソックスは大切!と力説します。

訪問看護を利用されるのは、圧倒的に高齢者の方が多いです。

そのため、戸建だと築50年なんていうお宅も結構あります。

レトロなガラスのはめ込まれた引き戸など、最近の家にはないアンティークな雰囲気はとても素敵なのですが、どうしても底冷えするのです。

足の冷えは室内にいるときはまだ良いのですが、次の訪問先へ向かう屋外ではかなりつらいものがあります。

あっという間に全身冷えてしまいますから…。

 

私は真冬のみスキー用のソックスを愛用しています。

保温効果のあるソックスは色々ありますが、保温効果だけを求めると蒸れ対策が不十分だったりします。

寒い屋外と暖かい室内を行ったり来たりする訪問看護師には、どちらの機能も譲れません。

いくつか試してみた結果、寒い屋外で履くもので、なおかつ汗もかくという、使用状況の似たスキー用ソックスが一番快適でした。

スキー用といってもそう厚手でなく、街でも履けるソックスもたくさんありますよ。

また、すぐに替えられるように2足は必ず常備しています。

濡れたときに替えるのはもちろん、色々なお宅があるので、汚れてしまうこともしばしばあるのです。

 

寒い日・雨の日は事故に注意。自分を守ることも忘れない 

寒くなるとダウンを着て、ネックウォーマーに手袋を着用して…と夏場に比べて動きにくくなります。

そこに雨が降ればレインウェアとレインバイザーが増えるので、視野も狭くなります。

縁石を越えるとき、マンホールの上を通るときなどは滑りやすいので十分注意しましょう。

移動中に訪問看護師がけがをしてしまっては意味がありません。

自身を守ることも大切なことです。

天候が思わしくない日こそ、時間に余裕をもって落ち着いて訪問したいですね。

訪問看護師の皆さん、この冬もお互い頑張りましょう。